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フェアバンクスへ

お昼ごはんはマッキンリー・シャレー・リゾートのレストランでサラダとサンドイッチを頂きました。時間は午後3時半という昼+夜兼用の時間。
当初の予定ではこの後で昨晩のリバーキャビンに戻り、荷物をピックアップするというスケジュールだったのですが、デナリツアーの終了が遅れたことと、リバーキャビン手前の橋が工事中だったことがあり、A&Pのスタッフの方が先回りしてピックアップ済みとのこと。工事渋滞の中を往復してたりすれば、フェアバンクスに着くのが何時になるか判りませんから...。
そのおかげもあり、フェアバンクスに向けてデナリを出発したのは、午後4時30分ごろ。こういう心遣いがとてもうれしいです。

これからフェアバンクスまでの3時間、オーロラ観測に備えて仮眠を取ろうかと思っていたのですが、現地ガイドさんがマイクを握り、アラスカでの生活のお話を始めてしまいます。最初は「眠いのに~」と思ってましたが、これが結構面白くて興味津々。聞き入ってしまいました。特に3年越しで釣り上げたというサーモンフィッシングの話は面白かったです。
今回、サポートしてくださった現地ガイドさん。実は最初にアラスカを訪問したときもお会いしているのですが、そのときはアラスカに暮らしてますって感じがまったく無く、都会のニオイがしていました。それが今では完全に「アラスカンライフを満喫してますっ!」って感じ。こんなところからもアラスカの凄さを感じてしまいます。
今度は「サーモンフィッシング」も行ってみたいなー。

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フェアバンクスに向かう途中、買い物兼トイレ休憩でネナナのガソリンスタンドに停車。
ネナナを出発して3時間ほどでフェアバンクスの街へ到着。バスの左側にはアラスカ大学のキャンパス、右側には「Fred Meyer」。見たことのある風景に思わず「ただいまー」と言ってしまいそうです。
ホテル到着は午後7時。さすがに疲れました。

ありのままの自然

ストーニー・ヒルからの帰り際、先ほどのクマの親子に再び出くわしました。
いつのまにか道路を横切ったらしく、またバスの進行方向右側(自分の座っている側)に顔を出してくれています。『地球の歩き方』には左側の座席がオススメと書いてありましたが、今日は右側のほうが「当たり」だったようです。

小熊たちは食べ疲れたのか、ゴロゴロと転がってみたり、ウトウトと寝付いてみたり。その横で母グマは一心不乱に地面を掘り返しています。どうやら野ネズミか地リスの巣があるらしく、母グマはそれを捕まえようとしているようです。
10分くらい経過したころでしょうか、「あっ、捕まえた!」という声が上がったとき画面に映し出されたのは小動物を捕らえた誇らしげな母グマを先頭にバスから離れていく親子の姿でした。

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トクラットの休憩所で休憩した後、スケジュールがかなり押していることもあって、帰りのバスはトイレ休憩も無く、結構スピードも出しています。強行軍の日程に加えて、朝早くからのバスの旅。ウトウトしながらの帰路となりました。
そんな中、ドライバーさんは目ざとく道端に顔を出した小動物を発見。急停車して車をバックさせます。目の前に見えてきたのはカンジキウサギ。しかしウサギの足は、あらぬ方向に曲がっています。そんな足を引きずりながら一生懸命に木陰に隠れようとしています。あの状態ではこの冬を越せないだろうに......。
一瞬の光景でカメラに収めることはできませんでしたが、健気に生きようとするウサギの姿と、ケガをした動物を保護することなく「ありのままの自然」を見せようとするデナリ公園のスピリッツが印象に残りました。

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バスはトクラットを出て2時間ほどで公園の入口まで戻ってきました。ここでデナリツアーのドライバーさんとはお別れです。うーん、名残惜しい...。
とても素敵なツアーでしたし、サービス満点のドライバーさんだったので、チップを少しはずみました。

デナリでのクライマックス

トクラットを越えて10分ほど走った頃でしょうか。バスが再びスピードを落とします。今度はどこに動物が?と思ってバスの外を見ると、目の前に3頭のグリズリー!

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気付いたときは50mくらい離れていたのですが、徐々に近づいてきて10mくらいの距離まで大接近!公園内を一年中ドライブしているドライバーさんさえも、プライベートのカメラを持ち出すほど。それでも周囲を気にすることなく、一心不乱にベリーを食べ続けます。
現地ガイドさんによると、クマが親子でいる場合、親グマは絶対に母親なのだそうです。お父さんは、自分の子供でも殺してしまうのだとか。

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バスは親子グマの周囲で30分近く停車していましたが、その間もクマたちは飽きることなく一心不乱にベリーや木の根を食べ続け、食べながらウンチをしたり...。人に飼いならされていない自然のクマの生活を、こんな間近にみることができ、とても感動的でした。

クマの親子の大渋滞を抜けるとバスは急峻な山道を進みます。その間もドライバーさんは、すれ違う車と情報交換。「Wolfを見なかったか?」と聞いている模様。残念ながらWolfを見たというドライバーは居なかったようですが、オオカミが見れるとなれば、更に公園の奥まで進んでくれそうな勢い...。
程なくしてバスは見晴らしの良い峠に停車。そこがマッキンリー眺望のベストポイントとして知られる。ストーニー・ヒルでした。

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バスを降りると眼前には圧倒的な威容を誇るマッキンリーが!!しかも今日は雲ひとつ無い青空!現地ガイドさんによると、今年は天候が不順で、ほとんどマッキンリーを見れなかったとか。
きっと、よほどの晴れ男か晴れ女がいらっしゃったのですね。感謝です。。。

ムース渋滞

サベージ・リバーのチェックステーションを出発して10分ほど走ると、霧の海を抜けたらしく車窓には眩しい朝の日差しが戻ってきます。すると道端に顔を出したのは、アラスカ州の州鳥でもあるライチョウの群れ。10羽程度のライチョウがバスから2~3メートルしか離れていない轍を闊歩しています。手始めとしては充分な感じでしょうか。

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さらに30分ほど走ったところでテクラニカ休憩所に到着。トイレ休憩ののち、20分くらい走るとバスが徐々に速度を落とし始めて停車しました。道路上にムースが現れたとかで、ツアーバスが大渋滞しているそうです。
みなさん一斉に席から立ち上がり、「どこどこ?」と探すものですから車内も大混乱。かくいう自分も立ち上がった一人なのですが、席に腰を落ち着けて前のほうを見ると、フロントガラスの20mぐらい先の道路を悠然とムースが歩いています!いきなりこんな近くでムースを見られるなんて!

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渋滞の原因となっていたムース君(角があるので、たぶんオス)は、道路上に10分ほど居座ったのち川沿いの茂みに降りていきます。
ふと、反対側の斜面を見ると目の前に灰色の動く影が、「あっ、リス!」と思わず声を上げると、他の乗客の人たちも「どこどこ~!?」と。保護色なので、ウォーリーを探せ状態です。
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何度か立ち上がってくれたので、見つけることができましたが、動かなかったらほんとに居場所が判りません。自然ってよくできています。

ムース渋滞を抜けて30分ほどでポリクローム・パス休憩所に到着。ここには崖の側には展望台があるだけでなく、トイレの裏側にトレイルがあるのでアラスカの植物をより身近に観察することができます。訪れた日はクローズ直前、先客に食べられてしまったのかベリーの実を見ることはできませんでしたが、山々を彩る赤と黄色のモトとなる草木を間近に見ることができる絶好のトレイルです。

ポリクローム・パスを出発したツアーバスは、折り返し点のトクラットを越えて更に公園の奥に進んでいきます。今日は天気が良くてマッキンリーが見えるので、ドライバーさんの判断でストーニー・ヒルまで行ってくれるとのこと。サービス精神旺盛のドライバーさんに感謝です。

ワイルドライフツアーへ

デナリの朝はさすがに冷え込みます。この日も天候に恵まれて放射冷却も手伝って吐く息が白くなるほど。確実に気温は10度以下。バスの中は暑いだろうと思い、薄着にしたのは失敗だったか。。。

06:50に出発予定だったツアーバスは未だ到着せず。
リバーキャビン手前の橋の工事はまだ続いているらしく、その影響で遅れているとのこと。
予定時刻から遅れること約30分、ようやくツアーバスが到着。

寒さに耐え切れなくなりマッキンリービレッジの建物の中で待っていたこともあって、乗車したのはかなり最後のほう。
にも関わらず、幸運にもバス右手の窓際の席をゲット。
座席の上に置かれたボックスミールをピックアップして席につくと、すぐにバスは動き出します。

しばらくすると、頭の上のほうで風切り音がします。「窓がきちんと閉まっていないのかな~」と思って音のするほうを見ると.........。

なんと窓ガラスと窓枠の間には幅3mm、長さ10cmくらいの隙間が!!

「窓際の席が空いていたのは、この窓のせい?」と気付いたときには後の祭り。でもバスは満席なので席を変えてもらうこともできず...。今日はモノに恵まれない日なのかも......。

と、落ち込んだ気持ちのまま、いよいよメインディッシュのワイルドライフツアーが始まりました。

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公園の入口でツアーバスにもレンジャーの方が乗り込んできて、公園内での注意事項を説明されます。もちろん英語ですが...。

・動物が出てきても騒がない。
・食べ物はガム1枚さえも車外に一切持ち出さない。
・動物が出てきたら席を譲り合う

現地ガイドさんから追加でお願い。

「サファリパークではないので、動物が見えなかったり、近くに寄ってこなかったりしても、怒らないでくださいね」

実際に「動物が見えなかったからカネ返せ!」というお客さんもいるらしいです。
現地ガイドさんも大変ですね。。。

スーツケースがぁ!

オーロラを見終わった後、ツアーの集合時間まで少し時間があったので、少し寝ておくかとも思ったのですが、周囲の音が気になって寝付くことができません。

30分おきぐらいにトイレの水が勝手に流れるし、道路工事は夜間も関係なく続いているし、アラスカ鉄道は動き始めているみたいで汽笛が聞こえてくるし、レストランの厨房に付けられた巨大な換気扇は目の前で回り始めるし......。

結局、オーロラを見た後は一睡もしないままツアーに突入することに。
夕食後に4時間くらい寝ているとはいえ、今日はオーロラツアーまで長い1日。大丈夫かな...。

と思いながら、出発に備えて荷物のパッキング。
パッキングを終えてスーツケースの蓋を閉めようとしたところ、手のひらに違和感が...。「何?」と思って違和感のした手元に目を落とすと...。

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ガーン!スーツケースが割れている。。
朝、集合場所で現地ガイドさんにスーツケースが壊れていたことを伝えると、「あ~、たぶんアラスカ鉄道ですね。一応、クレームは入れますけど...」とつれない返事。

詳しく聞いてみると現地ガイドさん自身もアラスカ鉄道に荷物を預けて、スーツケースの取っ手が壊れたことがあったらしいのですが、「誰がやったか犯人が判らん!」といって何の補償もしてもらえなかったとか...。
そんな対応で良いのか!アラスカ鉄道!!

Aurora in Denali

目が覚めたのは午前0時くらい。オーロラの様子を窺いにキャビンの外に出て現地ガイドさんに教えていただいたオーロラ鑑賞スポットへ。
すると、かすかにオーロラが出ています。急いで部屋に戻って三脚とカメラを用意し、再び鑑賞スポットへ。

この時期に独りでオーロラ観測というのはクマが心配だったのですが、キャビンのスタッフらしき数人の若者が近くで騒いでいてくれて丁度いいクマ除けになってくれています。

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しばらくすると宿泊客らしきアメリカ人がやって来て、話しかけてきます。

「何を撮ってるんだ?」と聞いてきたので、「オーロラ...」と言って撮影した写真を見せると、「あそこに見えているのは、オーロラか!?撮り方教えろ!!」ということで、片言の英語で撮影講習会。

しばらくして「あんたのおかげで撮れたぜ!」って見せてくれた写真は自分が撮った写真よりいい感じ!

「Wao! Great!」のひとことで意気投合。

そうこうしていると日本人の人達も何人か様子を見に来られ、「出てますか~?」と聞かれたので、「薄いけど出てますよ~」と答えて即席のオーロラ鑑賞会。

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結局、午前2時くらいまで粘りましたが、オーロラも収束して雲も出てきたので撤収。
その後、何度か外に出て様子を窺いましたが、オーロラは見えず。午前4時すぎには夜が明け始めました。

デナリでの観測は、「デナリでもオーロラを見た」というアリバイ・レベルに終わりました。残念。。

デナリでの夕食

デナリ・リバーキャビンは、デナリの中心街であるライリー・クリークから離れた場所にあります。
無料のシャトルサービスはあるのですが、手前の橋が工事中のため、足止めを食らう可能性が大。
となると、晩ごはんの選択肢はリバーキャビン内のレストランか、お隣のマッキンリービレッジのレストランしかありません。

「食べない」とか、「日本から持ち込んだ食料で済ませる」という選択肢もありますが、お腹が空いていたし、部屋の水は飲めそうにないので、レストランで食べることに決定。

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どちらにするか悩んでレストランの間を2~3回往復しましたが、料理の内容も値段もそんなに変わらなかったので、結局は部屋に近いという理由でデナリ・リバーキャビンのレストランを利用することに。


頂いたのはタコスチップスとハリバットのフィッシュ&チップス。これにビールを2杯。

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お味のほうは良くも悪くもアメリカンって感じ。美味しいでもなく、不味くも無く。。。とりあえずお腹を満たしてくれたので満足。
会計を済ませて部屋に戻ると、まだ化学物質の匂いが鼻につくので、風が通る程度に窓を開けて眠りに落ちました。

We Close Tomorrow

ホテルのフロントオフィスに集合して部屋の鍵を渡された後、現地ガイドさんからホテルの説明と明日のご案内。

「明日の午前中一杯でホテルはクローズされるので、スーツケースは部屋の外に出しておいてください。スーツケースには絶対に貴重品は入れないでください。手荷物としてツアー中も持ち歩いてください」とのこと。
う~ん、パソコン持ちには厳しいお話ですが、仕方ないですね。クローズの日に宿泊しているなんて滅多にできない経験ですし。

「あと、明日のデナリ公園のバスツアーの注意事項です。朝食代わりのボックスミールに小さいお水は入っていますが、足りなくなるので必ずお水を買っておいてください」

現地ガイドさんの言葉と同時に、みんなミネラルウォーターに殺到。あっという間に売り切れ。
たけなべ は出遅れてしまいました。

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ホテルのスタッフに「もう無いの?」と聞くと、「もう無いよ。明日でクローズだもん」だって...。
クローズ直前のツアーに参加したからこその貴重な経験をしまくりです...。


ホテルの部屋は趣のあるキャビンの一室。アラスカの自然を感じさせる外観......までは良かったのですが、室内に入ると化学物質に少し敏感な自分にとっては少しつらい。接着剤かな?
窓と扉をしばらく開け放ち、空気を入れ替え。

そろそろいいかな?と思って、洗面台の窓を閉めようとしたところ、閉まらない!そんなに大きく開けたわけではなかったので、そのまま放っておきましたが、真冬だったら大騒ぎですね。

ほかにもブラインドが下ろしにくかったり、部屋の時計が2時間以上ずれていたり、タオルが少し臭かったり、バスタブのシャワーカーテンが衛生的でなかったり、トイレの水が30分おきぐらいに勝手に流れたり...。アメリカらしいといえば、それまでですが......。

アンカレッジのホテル、アラスカ鉄道と当たりクジが続きましたが、ここにきて貧乏クジ...。

道路工事

「アトラクション」が終了した頃、列車の右側にはネナナ川の流れが続き、今日宿泊するデナリ・リバーキャビンも車窓から見えます。ほどなくしてデナリ公園駅へ到着。楽しかったアラスカ鉄道の旅もおしまい。

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公園駅でホテルからの迎えのバスに乗り換え。
バスには「Kantishna Roadhouse」の文字。ドライバーさんもどこかで見たことのある女性。
そうそう「Kantishna Roadhouse」のホームページに写真が載っていた女性ドライバーさんだ。

バスの車内は土埃まみれで座席もスクールバスを改造したような感じ。クッションもぜんぜん効いておらず、道路の凹凸が直接お尻に伝わってきます。
カンティシュナに行く時は、このバスで6時間も移動するわけですね。大変そう。。。

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「ホテルまで10分くらいなんで少し我慢してくださいね~」という現地ガイドさん。
よかった、それくらいで。。

が、しかし。アラスカ鉄道の駅を出発して約10分。あと少しでホテルというところでバスが停車。
しばらく動きそうにありません。どうやら渋滞のようです。

ホテル手前の橋を工事していて、そのための工事渋滞だとか。
「今、コンクリートを入れているみたいなので、結構時間がかかりそうです...」という現地ガイドさん。

デナリは9月中旬になるとすべての施設がクローズされて、許可が無いと立ち入ることができなくなり、9月下旬になると雪が降り始めるそうです。そのためこの時期は毎年、公共工事も急ピッチに進められるのだとか。
まるで冬眠する動物の冬支度みたい。。。

結局、現場に40分近く停車。駅からホテルまでは1時間近くかかりました。。。。
アラスカで渋滞に巻き込まれるなんて、滅多にできない貴重な経験です。疲れましたが。。。

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